映画 「ソレダケ/that's it」 をみた
アンダーグランドでもがく大黒。この底辺から抜け出す最後の手段として、裏社会の調達屋、
恵比寿の財布を奪うが、予期せずハードディスクを発見する。
その中には家出人、ホームレス、風俗嬢たち、地下な人々のビジネス売買用戸籍情報が詰まっていた
石井岳龍監督といえば「狂い咲きサンダーロード」や「爆裂都市」などで有名だ。
僕も大ファン。
「逆噴射家族」なんかも最高だった。
そんな石井監督が久々に激しい荒々しい映画を作った。
それが「ソレダケ」だ。
その前の作品が「ジャニダールの花」「生きているものはいないのか」など少しおとなしめの映画だった。
まぁ、相変わらず内容はぶっ飛んでいる世界観ではあったけど。
まず、音楽がかっこいい。
もとはブッチャーズが根底にあって出来た映画なので、その音楽の持つ疾走感みたいなのは映画の隅々に感じられた。
展開は、やっぱり滅茶苦茶。
それがいいんだよなぁと。
賛否分かれるところでもあると思うんだけど、そういうのを割り切って見れるとタランティーノとか三池崇史とか数倍は楽しく見れるとは思うのだけど。
映像も最初の追いかけっこのシーンとか、突撃のシーンとか普通の映画とは一味違うなと。
キャラクターもそれぞれ良い味を出してる。
綾野剛のキャラ、哲学的なんだけど言ってることとやってることが滅茶苦茶で好きだな(笑)
こういう邦画がどんどん出てきてほしい。
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映画 「ディストラクション・ベイビーズ」 をみた
愛媛県松山市西部の小さな港町。海沿いの造船所のプレハブ小屋に、ふたりきりで暮らす芦原泰良(柳楽優弥)と弟の翔太(村上虹郎)。日々、喧嘩に明け暮れていた泰良は、ある日を境に町から姿を消す―。
それからしばらく経ち、松山の中心街。強そうな相手を見つけては喧嘩を仕掛け、逆に打ちのめされても食い下がる泰良の姿があった。街の中で野獣のように生きる泰良に興味を持った高校生・北原裕也(菅田将暉)。彼は「あんた・・・すげえな! オレとおもしろいことしようや」と泰良に声をかける。こうしてふたりの危険な遊びが始まった。
やがて車を強奪したふたりは、そこに乗り合わせていたキャバクラで働く少女・那奈(小松菜奈)をむりやり後部座席に押し込み、松山市外へと向かう。彼らの暴力と血にまみれた凶行はインターネットで瞬く間に拡散し、ついには警察も動き出す。
今、注目の俳優が集まった作品だけれど主役の柳楽君が一際、存在感を放っている映画。
ずっと主人公が喧嘩を売りまくって、彼の弟だったり、彼に惹かれてしまう高校生だったりが巻き込まれていくっていうストーリー。
けれど、主人公にとって周りのことなんてどうでもよくて、ただ喧嘩をしまくる。
結局、狂ってるのは主人公じゃなくて周りの人間じゃないのかという風に思わせる。
「ポルノスター」を思い出した。
そういう理解できない、理由もはっきりしない。
ひたすら暴力に溺れる主人公は好きだな。
主人公がなぜそこまで暴力に固執するのか全く分からないんだけれど、車中でポツリと漏らしたあの言葉がある意味、答えなんだろうな。
最後の柳楽君の表情が最高だった。
しかし、村上虹郎君は両親から良いものを継いで、かなり存在感がある俳優でこれから売れていくんだろうなと思う。
映画 「ぼくとアールと彼女のさよなら」 をみた
日本では劇場未公開らしくTSUTAYAで借りてみたのだけれど、とても良かった!
なぜ劇場で公開しなかったのかというくらい。
内容は
男子高校生のグレッグは友達と呼べる相手もおらず、なぜか気が合うアールと共に名作のパロディー映画を作る冴えない日々を送っていた。そんなある日、幼馴染みだが疎遠になっていた女の子のレイチェルが白血病になり、グレッグの母親は彼にレイチェルの話し相手になるよう強制する。最初は無理やり付き合っていたグレッグとレイチェルだったが、次第に打ち解けていく。しかし、レイチェルの病状は次第に悪化していき、グレッグは彼女を励ますためにアールとオリジナルの映画を作ろうとするが……。
という感じなのだが
まず、会話が結構面白くて白血病のヒロインに主人公が仕方なく来てやったんだと遠まわしではなく素直に言ってしまったり、最近のラノベのスカし系主人公みたいな感じなのだ。
あと、劇中のパロディー映画が本当に面白くて声を出して笑ってしまった。
なので悲しいストーリ―のように思えるけれど、案外そこまで暗くはない。
というよりはそういう風にしないようにするのが登場人物のやり方、関係性なんだろうと思う。
だからこそ、最後はグッと感情揺さぶられる。
久々に人に薦められる良い映画。
たまたま見た深夜、テレビでやってる映画が当たりだったような気分です。
サウジアラビア戦では敢えてボランチに注目
親善試合とは違い、本番の試合で相手はリーグ首位。
正直、現在の日本代表は調子がいいとは言えない。
失点が多く点も決めきれないというのが現状。
中村俊輔のように核になる選手のはずの本田や香川は調子が悪い。
そこで台頭してきたのが清武や大迫や原口といったところだ。
今回の試合ではこのビッグネームを外すことになると思われる。
ただ、実は問題はそこではないと思っている。
ボランチだ。
現在のボランチのレギュラーといえば、長谷部と山口。
長谷部はクラブでは最近、リベロとして出場して上々の結果を残している。
流石の適応力といったところか。
(昔、浦和にいたときはスルスルとドリブルで上がっていく攻撃的なイメージがあったけれど)
日本代表の要として中盤の底を支えている。
山口もボール奪取能力の高い良い選手。
だけど、物足りなさを感じている。
遠藤や中村憲剛のようなボランチの位置から決定的な仕事ができる選手が欲しい。
香川や本田は中盤の選手だけど、バイタルエリアで仕事をするタイプなのでそこにボールを配給できるかが重要だと感じている。
守りを固めてくるアジアの各国に対して有効なサイド攻撃においてもボールを散らすことのできる選手が必要だ。
それを踏まえると視野が広く、アイデアがあるパサー清武のボランチへのコンバートの話があったときはアリだなと思った。
守備能力に目をつむってもお釣りが返ってくる。
相棒には山口でもいいし、FC東京の高橋とか守備能力が高くバランスの取れる選手。
本音を言えば汗かきタイプの細貝、若ければ広島の森島和幸のような危機察知能力が高くビルドアップもできるタイプのボランチが良いとも思う。
ただ長谷部を外すというのは考えずらい。
キャプテンとして申し分ないし、試合の流れを読んで動くことができる稀有な選手だし、攻撃できていない時間にミドルシュートを打ったり攻撃のスイッチを入れてくれる。
ウィークポイントとは言いづらい。
今夜の試合は大迫や清武に注目が集まっているけれど、長谷部と山口がボールを良い位置で奪取して良い攻撃につなげられるか、前線に送れるかを注目したい。
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映画「ファニーゲーム」 をみた
胸糞映画では有名らしく昔、先輩に薦められたけど見ていなかった作品。
結構ハードルを高くしていたおかげでハード内容だったけれど最後まで見ることができた。
最初からずっと、不快な会話劇が続いて一貫して不穏な空気感なまま続く。
冒頭の車を走らせるシーンがなんとなくシャイニングっぽいし、急にハードロック調の曲に変わるところとかスタートはワクワクしてしまった。
とある長回しのシーンがとても印象的だった。
目に飛び込んでくるのは衝撃的なものがあるんだけれど、何となく登場人物たちは平然としている。
そして感情の爆発。
舞台っぽい。
そして、あるメタ的表現が有名なそうな。
ずっちーな。
同じ監督がリメイクした「ファニーゲームUSA」があるけれど、同じ内容らしいので見なくてもいいか。
映画 「何者」 をみた
あの頃のサムさというか、そういうものを思い出せる作品。
そして、それを傍観している立場のつもりでいるけれど、逆に観られている立場でもあるということをスクリーンから直接警告されている気分になる。
そういう作品の構造が素晴らしいと思う。
誇張しすぎな登場人物も、ありがちな若者同士の上っ面の会話も。
でも、だからこそ際立つその中の本音とか、サラッと突き刺さるような言葉があったり。
原作ものではあるものの、映画の作りにハマるストーリーだなと。
全体として良い作品だと思う。
主人公の少し支離滅裂のような感情とかそういうものも理解できるし、キャストの配役で二階堂ふみとかは流石だなぁとも思うし、賛否両論あるけれど中田ヤスタカさんの音楽もよかった。
けれど予告がもうすべて。
全部ストーリーをネタバレしちゃってるもん。
それさえなければと思います。
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